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塗装の仕上りを確実に変える一手間、ケレン作業
皆様はケレン作業をご存知ですか。聞いたことのない方がほとんどだとは思いますが、外壁塗装や屋根塗装においてとても大事な工程なのです。仕上がりの美しさとそれを長続きさせ、なおかつ耐用年数をも左右する工程なので、ぜひ皆様に知っておいてほしいのです。
ケレンとは塗装する面の汚れや錆をヤスリなどの工具で落とし、平滑で清潔にして、塗料の密着率を上げる作業です。塗装のようにダイナミックに色が変わっていくような工程ではなく、とても手間がかかる大変な作業ですが、これを行わなくては仕上りの美しさとその持続力も変わってきますし、想定していた耐用年数よりも寿命は短くなってしまいます。また、塗装してしまえばある程度の錆は隠せますから、手抜き作業に繋がりやすい工程でもあります。街の外壁塗装やさんでは皆様に「綺麗が思ったよりも長く続いた」と感じてほしいからこそ、ケレンとそれによる下地調整に徹底的に拘っています。
ケレンとは塗装する面の汚れや錆をヤスリなどの工具で落とし、平滑で清潔にして、塗料の密着率を上げる作業です。塗装のようにダイナミックに色が変わっていくような工程ではなく、とても手間がかかる大変な作業ですが、これを行わなくては仕上りの美しさとその持続力も変わってきますし、想定していた耐用年数よりも寿命は短くなってしまいます。また、塗装してしまえばある程度の錆は隠せますから、手抜き作業に繋がりやすい工程でもあります。街の外壁塗装やさんでは皆様に「綺麗が思ったよりも長く続いた」と感じてほしいからこそ、ケレンとそれによる下地調整に徹底的に拘っています。
【動画で確認「塗装の仕上がりを変えるケレン作業」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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街の外壁塗装やさんはケレンを最も重要な工程の一つと考えています
一般の方々が普段の生活でほぼ聞かないであろう言葉である「ケレン」。簡潔に言うと、塗装する面をさまざまな手段で綺麗にする方法です。
街の外壁塗装やさんはこの工程を最も重要なものと考えています。その後の塗装の仕上り、美観の持続、耐用年数の長短、これらの全てがこの工程で左右されてしまうからです。
街の外壁塗装やさんはこの工程を最も重要なものと考えています。その後の塗装の仕上り、美観の持続、耐用年数の長短、これらの全てがこの工程で左右されてしまうからです。
ケレンは仕上がりや耐用年数を左右する最も重要な塗装の工程
ケレンをしっかり行い、塗装したものは仕上がりも綺麗だし、汚れも付きにくく、耐用年数も長くなります。逆にケレンをほぼ行わず、そのまま塗装してしまったものは塗りたて直後の仕上がりは変わらなく見えても、美観の持続と耐用年数は短くなります。
塗装する面を綺麗にした場合としてない場合とではさまざまな面で違いが出てくるのは想像に難くないでしょう。
建物で実際にケレンが行われる場所 金属の部分
ケレンとは
塗装などの建築や建設で使われる「ケレン」と日本語の「外連」と書いて『ケレン』と読む言葉は全くの別物です。
塗装などの「ケレン」は英語の『clean(クリーン)』が変化したり、訛ったりしたものと言われています。つまりは『綺麗にする』という言葉です。
それに対して日本語の「外連(ケレン)」は歌舞伎や人形浄瑠璃などの劇で奇抜で派手な演出のことで、ごまかしやはったりを指す言葉です。
塗装などの「ケレン」は英語の『clean(クリーン)』が変化したり、訛ったりしたものと言われています。つまりは『綺麗にする』という言葉です。
それに対して日本語の「外連(ケレン)」は歌舞伎や人形浄瑠璃などの劇で奇抜で派手な演出のことで、ごまかしやはったりを指す言葉です。
外壁塗装などで重要なケレンをしなくても塗ってしまえば、ある程度まではそれまでの状態を隠蔽できますので、ごまかしやはったりが効きます。しかし、経年によって、しなかったことが露わになってきますので、クリーンとは程遠いことになってなってきます。
意図的なのか、偶然なのかは分かりませんが、分野が違う言葉といえども面白い言葉と言えるでしょう。
意図的なのか、偶然なのかは分かりませんが、分野が違う言葉といえども面白い言葉と言えるでしょう。
前述のように、ケレンとはこれから塗装するところを塗料の密着力を上げるべく、最適な状態にすることを指します。
外壁塗装などの塗り替えでは塗装する部分の汚れや錆などを落とす他、初めて塗装する部分に意図的に細かい傷を作って表面積を増やし、塗料が付着する量と面積を増やすことも含まれます。
ケレンとは塗装する部分の下地調整や下地処理なのです。
外壁塗装などの塗り替えでは塗装する部分の汚れや錆などを落とす他、初めて塗装する部分に意図的に細かい傷を作って表面積を増やし、塗料が付着する量と面積を増やすことも含まれます。
ケレンとは塗装する部分の下地調整や下地処理なのです。
1. 金属部分の錆などを落とすケレン
これから塗装しようとしている金属に錆があったら、塗っても長持ちしないことは明白です。
酷い錆の場合、触っただけでボロボロと崩れてしまうものもあります。この上から塗装しても、錆とともにすぐに剥がれてしまうことは明白です。このような錆を落とす下地処理のケレンです。
酷い錆の場合、触っただけでボロボロと崩れてしまうものもあります。この上から塗装しても、錆とともにすぐに剥がれてしまうことは明白です。このような錆を落とす下地処理のケレンです。
建物で実際にケレンが行われる場所 金属の部分
2. 新たに塗装するところに凹凸をつけて塗料を付着しやすくするケレン(目荒し)
主に塗装する面がツルツルしており、塗料が付着しにくい部分に細かな傷をつけて目荒しを行い、表面積を増やし、そこに塗料を食い込ませることを目的として行われます。
こうやって塗料などを食い込ませる効果を狙っているので、アンカー効果や投錨効果、ファスナー効果とも呼ばれます。
こうやって塗料などを食い込ませる効果を狙っているので、アンカー効果や投錨効果、ファスナー効果とも呼ばれます。
建物で実際にケレンが行われる場所 樹脂や金属の部分
3. 旧塗膜などを除去するケレン
塗装しようとしているところに、塗料が密着しにくい死膜である旧塗膜が残っている場合に行います。場所にもよりますが、塗料が密着しやすい活膜(以前、塗装された際の塗膜で塗料が密着しやすい部分)は残すことがほとんどす。
建物で実際にケレンが行われる場所 木部や樹脂、死膜を残した金属の部分
4. 薬品を使って塗布面を清潔にするケレン
布などに薬品を染み込ませ、これから塗装する部分の表面の油分などを拭き取り、清潔にします(脱脂作業)。陸屋根・ベランダ・バルコニーの床面や立ち上がりを施工する防水工事、金属面や樹脂面への塗装を行う際の脱脂と汚れ取りを主な目的としています。
建物で実際にケレンが行われる場所
陸屋根やベランダ・バルコニーの床面など
ケレンはその手法と使用する工具や薬品などによって1種~4種の4種類に分けられます。作業の手間によって、その費用も変わりますので覚えておきましょう。手間や時間をかけたり、薬品を使うほど、高額になります。
第1種ケレン
ブラスト処理、酸洗浄(酸洗い)や剥離剤を使った下地処理
一般的な建物や戸建て住宅ではほぼ行われない大規模なケレンです。工場などの大型の建物や設備、橋梁といった大きな建築物で行われるもので、ほとんどの方が目にする機会はないでしょう。
対象となるものに金属粉を高速・高圧でぶつけて、表面から錆を削って処理する方法です。高圧でぶつけられる金属粉は対象となるものの表面を考慮した硬度のものが選ばれます。高圧でぶつける金属粉とそれによって飛び散る錆などは周囲に飛散しないような処置が取られています。
対象となるものに金属粉を高速・高圧でぶつけて、表面から錆を削って処理する方法です。高圧でぶつけられる金属粉は対象となるものの表面を考慮した硬度のものが選ばれます。高圧でぶつける金属粉とそれによって飛び散る錆などは周囲に飛散しないような処置が取られています。
酸洗浄(酸洗い)や剥離剤処理
酸性の薬品や塗料の剥離材を塗布して、表面を処理したり、これまでの塗膜を剥がしていく方法です。剥離材によるケレンは大きな鉄骨階段などで行われることもあります。
第2種ケレン
電動工具などで研磨する下地処理
サンダーやドライバーなど回転する工具の先にワイヤーブラシやワイヤカップ、錆落とし用のディスクをつけて、錆や汚れを落としていく方法です。ボルト締めの折板屋根のボルト部分の錆などを落としたりする場合にも用いられます。また、折板屋根や立平葺き、瓦棒葺きの金属屋根の錆を落とす場合に用いられることもあります。
第3種ケレン
手作業などを中心に行う比較的軽度な下地処理
ワイヤーブラシやスクレーパー(かわすき)を用いて主に手作業で行う下地処理です。軽度の錆や塗料が付着しにくい古い塗膜を落としていきます。下地処理を行う面積が広い場合は作業効率を高めるためにサンダーやドライバーなどの電動工具を用いる場合もあります。
第4種ケレン
手作業などで行う軽度な下地処理
とても軽微な錆をサンドペーパーで削ったり、汚れている面を清掃する下地処理です。雨樋などを塗装する場合にマジックロンで行う目荒しなどもこちらに含まれます。雨戸や戸袋などの金属部分を塗る際のサンドペーパーがけも第4種ケレンです。この第4種ケレンに高圧洗浄を含めることもあります。
各種ケレンの費用は工具を使ったり、薬品を使ったりするほど高額になります。1㎡あたりの単価が第2種と第4種では4~5倍も違うのです。一般的な戸建て住宅において工具が必要となるケレンをする箇所は限られるでしょうが、それでも10万円程度の差が出てくるケースもないとは言えません。やはり早めに、なおかつ定期的にメンテナンスすることに間違いはないのです。お家が金属屋根などの場合はなおさらです。
最近はレーザーによる錆除去も
現在、レーザーによる錆除去の技術が開発され、技術革新による低価格化が進められています。これまで数百万円と言われていた費用ですが、技術革新によってその数分の一になることも予想されています。
塗装すれば隠蔽できるからこそケレンは手抜きされやすい
塗料は非常に便利な物で、塗装することによって簡単に下地を覆い隠せるし、全く違う色に変えることも可能です。消しにくい落書きなども塗り替えれば、完全に隠蔽することも可能です。錆などが出ていても軽度のものであれば、塗ることによって隠すことも不可能ではありません。
したがって、ケレンは手抜きされやすい工程なのです。さすがに表面が凸凹しているような錆はその盛り上がりまで隠すことはできませんが、均して塗ってしまえば肉眼では分からないでしょう。そのサビが表面化してくるのは塗り替えてからかなり後のことです。
したがって、ケレンは手抜きされやすい工程なのです。さすがに表面が凸凹しているような錆はその盛り上がりまで隠すことはできませんが、均して塗ってしまえば肉眼では分からないでしょう。そのサビが表面化してくるのは塗り替えてからかなり後のことです。
だからこそ、お見積書とその内容の確認を
業者が行っている作業を逐一、確認することはほぼ不可能です。悪意の有無に関わらず、「作業中は危険ですし、塗料が飛散することもありますから近付かないでください」と言われれば、それまでです。
最低でもお見積書を確認してどの場所にケレンが行われるのか、どういった方法で行われるのかを確認しておきましょう。
各工程と作業を画像で記録してくれるのはもちろんのこと、お見積書のケレンや保証期間について詳しく聞いてみるのもよいでしょう。
最低でもお見積書を確認してどの場所にケレンが行われるのか、どういった方法で行われるのかを確認しておきましょう。
各工程と作業を画像で記録してくれるのはもちろんのこと、お見積書のケレンや保証期間について詳しく聞いてみるのもよいでしょう。
街の外壁塗装やさんは各工程と作業を画像で記録し、お客様にお見せいたします。また、お見積もりや各工程と作業についてもしっかりとご説明いたします。保証も部位ごとにお付けいたします。外壁塗装や屋根塗装はお値段だけでなく、「塗ったら見えなくなってしまう部分をどのようにフォローしてくれるか」を大切にしている業者かも重要なことなのです。
ケレンのまとめ
- ●ケレンは英語のcleanが語源で、塗装するところを綺麗にすることです
- ●鉄部の錆、目荒し、旧塗膜の除去、塗布面を清潔にするのがケレンの役割です
- ●ケレンは第1種ケレンから第4種ケレンまであり、使う工具や薬品、費用が異なります
- ●ケレンは手抜きをしてもすぐにはばれにくい工程なので注意が必要です
- ●お見積もり書を確認してどんなケレンを行うかを確認し、疑問などは工事の前に質問して解決しておきましょう
実際のケレンとその後の仕上がりの様子
バルコニーの落下防止柵として用いられている木部へのケレン
塗膜が剥がれているのか、木の皮ごと剥がれているのか、もしかしたら腐食しているのか、見た目では全く分からないほど劣化してしまった木製のバルコニーの落下防止柵です。こちらをサンダーでケレンしていきます。
根気よくケレンしていくと綺麗な木の表面が現われはじめました。ちょっとコツが入りますが、こちらは主に木をの表面を平面で削れるサンダーです。綺麗になった木の表面に塗装をすればご覧の通り。塗膜がささくれていた面影は全くありません。
折板屋根の錆と旧塗膜を落とすケレン
スクレーパー(かわすき)で浮いている錆を落とし、マジックロンでこびり付いている錆を落としていきます。スクレーパーも、マジックロンも塗装やさんにはおなじみ工具で、常備しています。
下塗り後、中塗りと上塗りを重ねていきます。今回は遮熱塗料サーモアイを使用しました。ほぼ白なので、遮熱効果もかなり高そうです。
屋根よりも錆びやすいボルトに錆防止用のキャップを被せて屋根を保護します。見てください、この輝き! 新品と見間違うばかりか、かなり長持ちしそうです。ケレンに手間をかけることよって、こういった仕上がりを実現できるのです。
窯業系サイディングの脆弱な塗膜と旧塗膜をケレンで剥がし、下地処理
前回の塗装から時間が経ちすぎたせいか、チョーキングも酷く、塗膜が脆弱になっていました。スクレーパー(かわすき)で塗膜を全て剥がして、下地を露出させます。スクレーパーで数回、削いでも残る部分は活膜なのでこれから塗装しても剥がれる心配はないので残します。
塗料がひび割れて、細かく剥がれている部分はマジックロンで擦って、浮いている塗膜を落とします。その後、浸透性のシーラーで下塗りし、上塗りで仕上げていきます。
中塗り、上塗りと塗りを重ねていけば、数日前は塗膜がボロボロだった外壁とは思えないくらいに綺麗に仕上がります。お施主様も満足できる仕上がりとなりました。低汚染塗料なので綺麗も長続きするでしょう。
玄関ドアをケレンし、目荒して塗り替え
色褪せと若干の錆が出ていた金属製の玄関ドア、こちらにケレンをして目荒しと錆落としを行い、塗り替えます。金属製のドアというと塗料が付着しにくいものも多いのですが、ご覧の通りの仕上がりです。輝きが増し、高級感漂うドアになりました。
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